5年半にわたった小泉政治。今後の日本の政治の在り方を探るうえでもしっかり検証が必要です。
もとは自民党森派という小泉閥の出身でしたが、「自民党をぶっ壊す!」と言い出すなどユニークな政治姿勢で、国民の支持率は高く、選挙も上手でした。
この5年半で日本の政治もかなり変わりましたが、霞ヶ関の官僚中心は相変わらずですし、結局、安倍晋三氏を擁する森派は最大派閥になりました。やはり思想信条よりも勝ち馬に乗れという政治家が多いのでしょうか。そしてアメリカ追従はますます強くなりました。
小泉政治では、アメリカの要求を取り入れた郵政民営化をはじめ、規制緩和、市場原理至上主義を採用してアメリカ型の競争社会を目指した結果、陰の部分もたくさん生み出しました。
都市ではホリエモン、村上などのマネー第1主義が賞賛、羨望されましたが、その多くは粉飾決算など虚飾に彩られていたことが暴露されています。
単純で一刀両断的な論理が展開され、それこそ郵政民営化賛成か反対か、アメリカに付くか付かないか、などと選択を迫り、反対者には容赦ないバッシングを浴びせる手法は、選挙では一時的にもてはやされたかもしれませんが、日本の目指す方向ではないと思います。
日本古来の中庸を許さないやり方では、社会全体がギスギスし始めています。
小泉政治では、勝ち組と負け組みに分かれた格差社会になり、その差はますます広がっています。
都市と地方との格差も広がり、さらには国民全体の不満、不安、不信の増大によって犯罪も増加するなど社会の不安定化が進んでいます。フリーターやニートが蔓延するような社会は日本のあるべき姿ではありません。
小泉流の株投資推奨によって、年収何億円もの若者を作り出すのではなく、真面目に頑張った人が報われる社会にしていかなくてはなりません。