日々の思いをそのまま文章にしました。




2010年3月3日

亀井静香さんと荒川静香さんの結婚???

3月3日はひな祭りの日ですが、別にこの日に合わせたというわけではないでしょうが、国会議事堂の隣にある憲政記念館で「民法改正を求める!3.3決起集会」が開催され出席してきました。
そこで一寸面白いことが2つ。
1つは多くの弁護士の出席がありましたが、現在、日弁連の会長選挙を戦っている宇都宮健児弁護士と山本剛嗣弁護士とがはち合わせで、それぞれお互いにかなり意識をしたような挨拶でした。知っている人は知っているので、宇都宮さんは多少苦笑いをしながら、本来ならば勝負がついていて次期会長ということで挨拶したかったような言い回しでした。
しかし、どちらが勝っても選択的夫婦別姓制度の導入と婚外子相続差別は撤廃するという結論では一緒でした。

2つめは、来賓挨拶の中で、例え話として、亀井静香さんと荒川静香さんが、現在の制度の下で結婚したらどうなるでしょうか?というものがありました。会場からは大いに笑いが出ましたが、私も聞いていて、なるほどなあ、こんな問題が発生するのか、と改めて認識した次第です。
まあ著名政治家の亀井静香さんと金メダリストの荒川静香さんが結婚することは年齢差もありますので、一寸考えられないでしょうが、でも本当にこのような名前の人が結婚したら、夫も妻も全く同姓同名ですね。日常生活も困るのでしょうね。お互いに何と呼び合うのでしょうか、他人もどう相手を特定できるのか困りますよね。

でも夫婦別姓制度が選択できるのであれば、こうした問題も解決できます。今国会で何とか選択的夫婦別姓制度の導入と婚外子相続差別の撤廃を内容とする民法改正を成立させたいと念じつつ、亀井静香さんと荒川静香さんの結婚?は一寸面白い話題提供になりそうです。
今国会での改正には反対論者もあって予断を許しませんが、頑張りたいと思います。お二人には何かダシに使っているようで失礼しました!!




2010年2月26日

熊本県知事が荒瀬ダムの水利権許可手続を取ることは新たなる混乱

蒲島県知事が、2月24日に荒瀬ダムの水利権許可手続を国土交通省九州地方整備局に対してとったというニュースが東京にも流れました。やれやれ、これで新たな混乱が発生することは避けられなくなりました。政治的表現で言えば、「誠に遺憾であります」といった感じですね。
県知事は、実際にダム撤去に着工するまでの2年間発電をして少しでもダム撤去費用を稼ぎたい、と言っておられるますが、実際にはその逆になるのではないか。いよいよダム撤去が遅くなり、また2年以上も発電をすることもできずに引き延ばされるだけという結末が見えてしようがないから、今回の申請は賛成できません。

私は、何度も国土交通省の担当者らと協議を進めてきて、漁協の同意がないままでの申請ではものすごく難しいし、実際に漁協に対する補償金額が決まって県がこれを支払うまで発電はできないわけですから、費用を貯めるどころか逆に余計な負担を増やすばかりではないか、と言わざるをえないのです。
どこまで県知事は分かっているのかなあ、とても心配です。今回の申請について時間がかかることをザッと指摘すると以下の通りです。

@

球磨川漁協の同意がないと、水利権の新たな設定許可は極めて困難

3月末日には間違いなく水利権が失効する。熊本県は、それ以前に更新手続きさえとっておれば、許可ないし不許可の決定が出るまで取水が出来ると考えていたようである。
この考え方は、通常の水利権更新の場合には妥当するが、7年前の平成15年当時はダム撤去を前提として3月末には失効するという特別な水利使用規則を作っており、県の考え方とおりにはならない。この点については昨年末から何度も国交省の担当者は県の担当者に言っていたようであるが、県の事務方はどこまで理解していたのか分からない。3月末には当然に失効しますよ、と国交省の担当者は告げていたというのである。


A

球磨川漁協の同意がないと、2年間空転

球磨川漁協の同意がないままで熊本県が水利権許可手続きをとると、国交省としては球磨川漁協について補償が必要かどうか調査検討する。これについて当然、漁協への被害実態調査を実施しなければならず、これだけで相当期間が必要となる。
そして、社会資本整備審議会への諮問手続を経ることが必要となるし、また補償金額について県と漁協とが合意できなかったときには、熊本県収用委員会に移行することになる。現状では漁協の同意はまず無理だ。
漁協の同意がないなかでの水利権許可手続きは、以上のようにいくつもの手続を経るのでまず2年程度は優にかかる。


B

設計書確定まで2年近くかかるでは?

これまで熊本県の検討でダム撤去の基本的な工法がほぼ確定しているが、今後、施行に向けた実施作業設計書が必要でこの設計書確定まで2年近くかかる。
つまりこれまでの荒瀬ダム対策検討委員会で土砂処理方法、ダム撤去工法、環境モニタリング方法などはほぼ確定している。今後は、実際にダムの撤去作業に当たるための実施作業設計書が必要となる。そのためには業者選定への入札が必要であり、入札の結果設計業者を確定し、設計書の作成まで、2年近くかかるのではないか。何しろダムの撤去という初めての工事設計だからだ。

以上ザット見ただけでも大変な手続きや作業が待ち構えているのですから、一日も早くダム撤去にとりかからないといけないのに・・・。
遅れることになると、またどのような政治情勢の変化が発生するか分かりませんし、不透明になってしまいますよね。
ダム撤去という全国初めての快挙は熊本県から,といった宣伝文句でスムーズに進めたいものです。




2010年2月19日

地球温暖化対策基本法の成立に向けて

2月17日は午後から民主党環境委員会質問研究会がずっと続きました。その中心は環境アセス法の改正問題と地球温暖化対策基本法の検討でした。どちらも重要法案ですし、今通常国会で提出されますし、何としても成立を図っていきたい法案です。
正直言ってどちらの法案についてもいろいろな意見があり、反対論も強いものがあります。私としては、問題点がないわけではありませんが、是非とも成立しなければならないと考えておりますし、その趣旨でそれぞれの法案に関して質問や意見を述べました。

環境アセス法はその内容として戦略アセスがどのような内容で盛り込むことが出来るのかがポイントです。この点、我が国では非常に遅れていて、事実上、一定の事業をやることが決まっているなかで、とりあえず環境影響評価を実施して、一応チェックしましたとしてのお墨付きを与えているにとどまってきたのが大方の実態ではないでしょうか。
そのもっと前から事業の是非や代替案があるのか、費用対効果の点からして別のやり方があるのではないかなどを検討するのが戦略アセスです。我が国でも早く導入しないとそれこそムダな公共事業を止めることが出来ません。講師にはWWFジャパンの三輪さんやジャーナリストのまさのさんなどよく知っておられる方々でしたので、熱心な議論がもてて良かったと思いました。
また地球温暖化対策基本法も党内にも異論があり、なかなか大変です。ポイントは環境税、排出量取引制度、再生エネルギーの全量買い取り制度の導入です。いずれも反対論が根強いものがあり、環境省や環境大臣などはかなり気を遣っている様子がうかがわれます。

私自身は特別に官僚びいきをするつもりはありませんが、この2つの法案については、実は熱心に環境省の官僚も説明や根回しにやってこられています。私自身は、それとは別にこの法案の持っている意義を十分に分かっているつもりですので、一生懸命その成立に向けて尽力したいとの思いが強いのです。そしてまだまだ色んな問題点もありますが、少しでもよりよい内容になるよう、上記3点はこの地球温暖化対策基本法の重要ポイントですので、この点は是非とも盛り込んだ形で成立したいものです。
経団連や財界、産業界には反対論も強いものがあります。しかし案外、経済同友会は前向きです。当日もかなり前向きの姿勢が感じられました。いずれにせよこうした業界をも説得して進めたいと強く思った勉強会でした。




2010年2月12日

森田実氏の講演に共感

2月11日に菊池恵楓園において政治評論家である森田実さんの講演がありました。これは、毎年2月11日に行われてきている「建国記念の日を考える講演会」(平和憲法を守る熊本県民会議と菊池恵楓園入所者の共催)で、「歴史問題と日本の平和」と題して講演してもらったものです。

私も最初に若干の挨拶をしましたが、ハンセン病施設である菊池恵楓園で400人以上もの市民も参加しての講演会であり、是非ともハンセン病の差別と偏見の歴史をこれからも学ぶ必要があるとも申し上げ、また時の権力に対して辛口評論を行ってきている森田実さんの講演は大変楽しみである旨申し上げました。

森田実さんのお話は、いつもながらの歯切れの良いものでしたし、平和憲法を守ろうという姿勢もしっかりと感じられたもので、大いに共感が感じられる内容でした。その中で成る程と思い知らされたのは、アフガニスタンに軍事介入をしてはならないという歴史を踏まえた指摘でした。

森田実さんから指摘があったように、アジアのほぼ中心に位置するアフガニスタンは、地理的には、パキスタンが南及び東に、イランが西に、タジキスタンなどが北に、中国とも東端で接する。かってはアレキサンダー大王が侵略して失敗し、またチンギス・ハンが侵略して失敗した。さらに近代ではソ連が進入して失敗したし、アメリカも同様になってきている。
アフガニスタンという国は経済的には貧しい部類に属する国であり、進入して占領すること自体は簡単であっても、諸外国がその支配を維持することはできないという事は歴史が物語っている。それはいったんは支配されてもアフガニスタンの民族性が反発して、粘り強い民族抵抗が起きてきて、必ずその支配がひっくり返される。いわばその繰り返しが長い歴史を持つアフガニスタンという国である。だからアメリカも必ず失敗する。日本はアメリカの言いなりになってアフガニスタンに介入をしてはならないという歴史認識を持つべきだというものです。

私は成る程と大いに感心し、また共感も持ちました。歴史を勉強する必要性も再認識させられた気がいたしました。
森田実さんに感謝です。




2010年1月16日

石川議員の逮捕に驚愕

1月15日夜、小沢幹事長の元秘書であった石川知裕衆議院議員が逮捕されました。正直言って、在宅起訴で終わるのではないかと思っていたので、ひどくびっくりしました。
その後マスコミからも色々と取材を受けましたが、私のコメントは以下の通りでした。

今回の東京地検特捜部の逮捕は異様だしやり過ぎだ。現職の国会議員を国会開会の直前になって逮捕するというのは、よほどの理由がなければやってはならないことだ。
今回の逮捕は要するに政治資金規正法違反であり、これは要するに政治資金報告書の虚偽記載であって、いわば形式犯である。贈収賄ならばいざ知らず、形式犯で逮捕すること自体が異常ではないか。
また逮捕するためには、逃亡の恐れと罪証隠滅の恐れがなければならないが、石川議員にそうした恐れがあるとも思えない。まず逃亡の恐れは考えられないし、罪証についても基本的には4億円について不記載であったことは認めているというのであるし、これまでこの事実が発覚してから強制捜査もしているし事情聴取もしているし、何を今更罪証隠滅など考えられないではないか。

小沢幹事長については、マスコミで色々と取りざたされているので、この点はしっかりと国民に向かって説明してほしい。何といっても政権与党の幹事長であるから検察はともかく、国民に対してはしっかりと説明責任を果たしてほしい。
私は、小沢幹事長の続投については、こうした説明責任をしっかり果たしてもらうということで支持することができる。

ざっと以上のようなコメントをしました。それにしても16日には民主党大会、18日から通常国会という重要日程の直前になって現職の国会議員を逮捕するなど、検察は全面戦争でもするつもりであろうか。
小沢幹事長の元秘書を3人逮捕して、小沢幹事長の包囲網を引いたとでも考えているのでしょうか。とにかく今回の逮捕はやり過ぎです。検察がこうした姿勢を示しているとするならば、いよいよ取調の可視化は早く実現しなければなりません。少なくとも石川議員の取調などは絶対に可視化しなければなりませんから、この点を他の議員にも働きかけて法務当局に強く求めていきたい。




2009年12月29日

本田浩一君を参院選公認申請へ決断

12月29日午前9時30分から民主党熊本県連の常任幹事会を開催して来年の参議院選挙の候補者選定作業を行いました。すでに5人の方が手を上げられましたがこの中から4人を絞り、これまで党本部と協議を続けていました。
最終的には2人に絞り、29日の常任幹事会で本田君に絞り込んだことを報告して了承していただきました。
手を上げられた方々はそれぞれ皆さん優秀な人でしたので、絞り込むのはなかなか辛くて苦しい作業でした。

考えてみれば、2007年7月の参議院選挙では誰も手を上げる人がいなくて、最終的には私にお鉢が回ってきた感じでした。その当時は、誰も出ないのであればとして、やむなく私自身が衆議院のほうを断念して参議院に回ったわけです。
その3年後の選挙には次々に5人もの方が手を上げるという事態になって、時代が変わったという感が強いです。
2007年の参議院選挙で勝利し、また今年の夏の衆議院総選挙で勝利し、本当に政治の流れが変わりました。民主党から出馬したいという方が増えて、逆の意味での人選が大変です。

今回は、候補者選考に辛い思いをしながら本田君に決まったわけですが、皆さん、非常に関心も高く、様々なご意見もいただきました。最終的な判断では、どの候補者が強いのか、幅広い県民の支持を得られるのか、ここの判断がまさにキーポイントです。
しかも現時点ではなく今から7ヵ月後の政治状況を見通しながらの判断です。7ヵ月後の見通しを立てること自体が容易ではありませんが、私自身は、鳩山政権に対していろいろと批判も出ていますが案外粘り強いと感じていて、参院選も十分に戦えると思います。だからこそ熊本の選挙区でも勝ちたい、勝たなければならない、そのために勝てる候補者は誰か、という目で冷徹に見たつもりです。
この際、個人的な親しさや、お付き合い程度、性格、能力はとりあえず脇に置いておき、とにかく県民各層から幅広く集票できる人は誰か、この観点に絞っての判断でした。

それでもこの点の判断は常に頭の中をぐるぐると駆け巡り、率直に言って容易な判断ではありません。それぞれに長所があり、それぞれに強い分野もあるわけで、言い出せば切りがありません。今回の判断には、なぜあの人を選ばなかったのかなど様々な批判もあるかもしれませんが、全てを飲み込んで勝てる候補者を選んだつもりです。
本田君に対しては、新人であり、未知数ですがしがらみのない期待の部分が大きいのです。しかし、本田君も選ばれた以上は歯を食いしばってでも当選するということで頑張ってくれると確信しています。

決断した以上は突き進むだけです。ワーワーと言っているうちに7ヶ月などあっという間に経ってしまうでしょう。
悔いのない戦いをしたいものです。




2009年12月23日

来年度の税制改正等について

久し振りの休日
 12月23日の天皇誕生日は、ホントに久し振り(数ヶ月ぶりかな?)に、かなりの時間は自宅にいて仕事をほとんど入れない日でした。もっとも23日最終便でまた上京ではあります。
 前日22日午後には東京から熊本に帰ってきて、2つばかりの忘年会に参加して自宅に戻りました。
 さて22日には来年度の税制改正がほぼ決まった日でもありました。民主党は「控除よりも給付を」がスローガンです。細かく言えれば控除の中でも、所得控除から税額控除へ、そして控除よりも所得の少ない人には給付こそ必要と言うことです。

「控除よりも給付を」
 元々控除というのは一定の所得のある人から配偶者控除や扶養控除といったように一定額を差し引いて、税金の計算上は課税する金額を下げるわけですが、最初からたいした所得のない人にとってみれば、控除してもあまり有り難みがありません。それよりも給付が必要な人が沢山いるというわけで、「控除よりも給付を」が低所得者にとっては手厚くて有効なわけです。この観点からして、子ども手当や高校の授業料無償化策といった給付制度の創設を強くうたってきたものです。
 そして今回の税制改正では控除制度の大幅見直しが決まりました。15歳までの子供のいる家庭を対象にした一般扶養控除の「年少部分」が廃止。16〜22歳の子供らが対象の「特定扶養控除」のうち16〜18歳の控除額を圧縮。
この結果、年少部分の廃止などで税金を納めている世帯の所得税の負担増は、所得額により子供1人当たり1万9千〜15万2千円になります。ですから負担が増える世帯も出てはきますが、目茶苦茶増えるわけではありませんし、所得の再配分といった必要性のある政策の結果でもありますから、何とか理解をしてほしいですね。
しかも2010年度は子ども手当が月額1万3千円、11年度からは2万6千円(年額にして31万2千円)給付されますから、一般的には家計にとっては差し引き増収となる計算です。
 また、高校の授業料無償化策に伴い、高校生世代に当たる16〜18歳の特定扶養控除は、所得税、住民税とも一般扶養控除と同額に引き下げられます。そのため同様に若干の負担が増えますが、授業料無償化策により実質的に子供一人当たり12万円が支給される形になりますから、こちらも差し引き増収になるはずです。

所得制限の是非
 こうした子ども手当や高校無償化には、給付に当たって所得制限を設けるかどうか、かなりの議論がありました。
お金持ちに対してこうした給付をする必要がないから所得制限をすべきだという主張は現実論としてかなりの説得力があります。私も一時はこの議論にかなり共感も覚えました。しかし最終的には所得制限なしという結論を支持したいと思います。
 所得制限をかけるとすればいくらに設定するかという問題がありますが、これ自体が悩ましい。
2000万円という議論もありましたが、これだと対象者がごく僅かで事務作業量が増えるばかりであまり意味はない。800万円程度の議論もありましたが、そもそも正確な所得の補足がなされていない現実があり、またその前後辺りで僅かに下回る世帯に子どもが二人いると62万円余りも支給されると、かえって800万円を僅かに上回る世帯よりも収入が多くなるという逆転現象も発生します。
 かれこれ考えると、やはり子どもは社会全体で育てようという理念を強く打ち出して所得制限をかけない結論を支持することになるのです。

給食費は直接学校へ
 私は、所得制限をなしにして、また学校給食費など(小学校で月額平均8千円)は、直接学校に支給し、実際上は給食費はタダにするのがよいと思います。学校の先生方の給食費徴収の負担も軽減されますし、子ども手当が本当に子どものために使われることになるからです。
最近の親は、残念ながらお金がないから給食費を支払わない人もいますが、お金があっても支払わないという倫理観に欠けた人もいるようで、学校の先生も苦労しているようです。こうした負担をこの際軽減したらどうかと思います。

ガソリンの暫定税率の維持は残念
 その他、ガソリンの暫定税率は事実上維持されることになりましたが、この点は私自身からみると残念です。
当初、暫定税率を廃止して別途、地球温暖化対策税(環境税)を導入するという案もありましたが、私はこちらのほうを支持したいのです。そして地球温暖化対策を現在の暫定税率の金額よりも若干でも下げて、例えば1リッター当たり5円程度でも下げたというのであれば、まだマニフェストを少しでも尊重したと言えるのではないでしょうか。
正直言って、私の周辺ではガソリンの暫定税率廃止に期待をしている人も多いので、維持するとなると批判がかなり出てきそうです。

 まあこの点はいずれにせよ、来年の通常国会の冒頭から予算委員会などで大いに議論される論点ですね。自民党がどれだけの迫力を持って議論をしてくるか見物ですが、どうやら今の自民党にはそれだけの迫力があるかどうか怪しいものです。かみ合う議論をしていきたいものです。




2009年11月12日

松本龍衆議院議員の民主党両院議員総会長就任祝い

11月11日夜に国会付近のレストランで松本龍衆議院議員(福岡1区)の両院議員総会長就任のお祝いがあり、出席しました。実は私は松本議員とは同年です。もちろん、政治経験は松本議員がはるかに長いのですが、同年ということもあってとても親しくさせてもらっています。
行ってみると有名政治家がゾロゾロおられました。仙谷由人行政刷新担当大臣、細川律夫厚生労働副大臣、古川元久財務副大臣、大串博志財務大臣政務官などです。皆さん、最近ではしょっちゅうテレビにも出演されておられる有名人になっておられますが、気になるのはあまりにも多忙で体を壊さないかということです。話題もそういったものがありましたが、中には体重が減ったという人もおられました。しかし総じて元気でした。やはり政治家は体力勝負ですね。

仙谷由人さんや細川律夫さんは弁護士でもあるので以前から親しくさせてもらっており、楽しく懇談しました。その中でもさすがだと思ったのは仙谷由人さんでした。
一緒にビールを飲みながら、まあ酒が入っての威勢かもしれませんが、「俺は弁護士としていろいろとやってきた。依頼者のためには法は犯さないでもかなりのことをやってきた。これから何年も民主党政権を続けさせなくてはならない。そのためにはどんなことでもやるよ。」といった感じでこんな話をするときにはなかなかの迫力もありました
。こうした迫力や何としてでも民主党政権を続けさせなくてはならないとの思いは私も同様です。気合いが入った夜でもありました。




2009年11月 9日

与党は質問すべきか

参議院では鳩山総理の所信表明演説が終わり、各党の代表質問も終わって、いよいよ予算委員会での質疑がなされています。9日と10日にかけてテレビ入りで質疑がなされていますが、与党になった民主党の議員が果たして質問をするべきか、やるとしてどのような質問をするべきかが話題になっています。

民主党は政権与党になり、しかも政府与党一体という方針の下で、果たして鳩山総理の所信表明演説に対して本会議での質問をするかどうかで問題になりました。現実には、衆議院では民主党は誰もしませんでしたが、連立与党の社民党は重野幹事長が代表質問をしました。中には厳しい質問もあったようです。

参議院では、衆議院の対応にかかわらず民主党も社民党も代表質問することになりました。こうした結論を見ると、民主党としての対応にいささかの疑問も呈されているようです。ただし、本会議での代表質問は民主党はやりませんでしたが、予算委員会ではやりましたので、衆議院でも政権与党であっても代表質問をやるということになるのでしょうか。

私は、結論から言えば、与党といえどもやはり代表質問するべきだと思います。本会議での代表質問となるとそれこそ国民注視の的であるからやらない手はないし、政府与党一体と言っても国民の立場に立って言うべきことは言い、またいろいろな提言もできるはずですから、私は積極的にやるのが良いという考えです。

このことは、9日の予算委員会での質疑を応援していても実感しました。9日は朝から桜井 充議員が1時間以上にわたって多彩な質問をぶつけました。全体として野党的質問もありましたが、よく勉強しての質問だったと感心させられました。
桜井議員は、中小企業対策では返済猶予の意義などをぶつけ、後期高齢者医療保険制度から新型インフルエンザ問題なども取り上げていました。さらには経済雇用対策としてどのような分野を中心に取り組んでいくかを質していました。
菅直人大臣からは、雇用対策の重要性を踏まえ、農業にも林業にも地球温暖化や食糧供給だけではなく雇用対策の意味合いもあるとして、積極的に取り組みたいとの答弁を引き出していました。
また国の出先機関の原則廃止とはいいながらも出先機関の必要性について十分な精査が必要だとも指摘がなされ、さすが桜井議員は医師でもあるから東北地方医務局の必要性をも指摘されていました。

こういった議論は、与党だとか野党だとかなどというチマチマした問題ではないのだから、与党民主党であっても政府にしっかりと質問をぶつける重要性を感じた次第です。
単に「よいしょ」するだけの質問では全くつまらないですから、私も与党としても、国会議員にふさわしい良い質問をしていきたいものだと痛感しながら質問を聞いていました。




2009年10月30日

議場整理係として初仕事

参議院では10月29日、30日に鳩山総理の所信表明演説に対する代表質問が行われた。私は、今度の臨時国会から議員運営委員会の理事になり、そのなかでの仕事の一つが議場整理係である。
これは本会議場における運営の第一線です。この係は、本会議場でモメた時など議長席の隣で協議することになります。例えば、野党から答弁漏れだとか説明が不十分だとか再質問の要求などがあったときに、与野党の議場整理係が登壇して議長席の隣で協議するわけです。

早速、29日も30日も議場整理係の仕事がやってきました。29日は自民党の林議員から質問時間が残っているから再質問をさせてほしいとの申入れがあり、協議をしました。しかしもともと林議員の持ち時間は30分で、残っている時間を確認したところ僅か14秒でした。私の手元のストップウオッチでは10秒でしたが、事務局では14秒とのこと。

自民党の議場整理係は、14秒以内の再質問をさせてほしいとの要請でしたが、あまりにも非常識でしたので拒否です。させろ、させないのやりとりをしているうちに鳩山総理の答弁が終了し、時間切れで再質問をできないことで決着がついてしまいました。

30日も、鳩山総理の答弁が不十分だとか、答弁漏れだとかのいちゃもんがついたので、再三にわたって議場整理係の登場ということで、すでに何度も登壇を経験させてもらいしました。答弁している、いや不十分だとかのやりとりに終始する感じです。

ある意味では国会議員ならではの貴重な経験ですね。まあこんな感じで、本会議の時には大活躍??
どうぞテレビなどのでご覧下さい。




2009年10月26日

鳩山総理の所信表明演説

10月26日から臨時国会が始まりました。11月30日までの36日間の会期です。いよいよ本格的な論戦開始ですし、初めての政権与党としての国会運営をしなければなりません。試行錯誤かもしれませんが、政策実現のための内閣提出の法案成立を図っていかなければなりません。
初日であり、鳩山総理の所信表明演説がありました。衆議院では午後2時から、参議院では午後3時からでした。

自民党政権時代とは大分変わったなあとの思いを強く持った所信表明演説でした。自公政権のときには、演説時間がだいたい30分以内程度だったと思いますが、鳩山総理は50分以上かけていました。演説の間、水も飲まずに語りかけ、強い意欲が感じられます。

また内容は、いかにも鳩山さんらしく、友愛精神が全体として浮き出ていると思います。例えば以前の安倍総理の演説では、やはり右翼的だなあと思われるような国家主義的な色彩が強く、美しい国つくりといった、はっきり言えば抽象的で曖昧な感じの内容でした。
福田総理は安倍さんに比べると消費者問題を取り上げるなど生活感がにじみ出てはいましたが、それでもやはり官僚が作ったと思われる総花的な堅い文章の羅列でした。
麻生総理のは、麻生総理の性格からかもしれませんが、所信表明演説というよりは当時の小沢民主党代表に逆質問を仕掛けるといった非常に挑戦的な内容でした。

これに比べて鳩山総理の演説は、官僚が作ったという感じはほとんど見られませんでしたし、自民党の議員にも一緒に大きな改革をやろうと呼びかけるといった親しみ感のあふれるものです。原稿の原案は側近の秘書さんたちが作ったかと思いますが、鳩山さんが自分自身の筆でかなり手を入れたのではないか、と感じられるものでした。
「コンクリートから人へ」を大事にしようという鳩山総理の思いがしっかり感じられました。いささか辛口で言えば、多少情緒的なところもあったので、自民党席からは「何言っているんだかわからんぞ」「具体的な政策を言え」などというヤジが飛んでいましたが、全体として自民党のヤジも元気がありませんね。夏の衆議院総選挙で大敗し、また10月25日の神奈川と静岡の参議院補欠選挙でも敗れたから、ますます元気が出ないのでしょう。

鳩山総理の演説で注目できそうなフレーズは「今こそ日本の歴史を変える」「戦後行政の大掃除」「居場所と出番のある社会、支え合って生きていく日本」「新しい公共の概念」「無血の平成維新」といったところです。

自分の言葉で率直に国会議員や国民に語りかけ、「人間のための経済」や絆を取り戻そうとする社会を作ろうといった政策を実施しようとしている感じが出ていて、国民全体としても好感を持てたのではないでしょうか。自民党政権時代とは大きく転換した新しい政治が始まったという新鮮味が感じられるものです。しかしこれからの具体的な厳しい論戦が待ち受けています。負けないように頑張らなければと思います。

鳩山総理の演説の後、議員仲間で大橋巨泉さんを囲んでの懇談の機会がありました。大橋さんは昭和9年生まれと言っておられましたので、もう75歳位にはなるはずですが、とても若々しく元気なのには吃驚仰天。鳩山総理のことも言っておられ、鳩山さんは人が良いけど、時々発言がぶれることもあるから要注意とのことでした。
民主党がしっかり新しい政治を行っていけば10年間は政権を握っていけると応援もしてくれましたが、とにかく発言や行動がぶれないようにしてほしいとのことで、この点はしっかりと受け止めないといけませんね。私自身もぶれないように注意しましょう。今日はなかなか充実した1日でした。




2009年10月6日

箱根で民主党参議院の研修会

10月6日午後からは箱根で民主党参議院の研修会がありました。久し振りの箱根です。私自身、大学では陸上部に所属していましたので、箱根というと何となく箱根駅伝を思い出しますが、小田原からバスで小涌園ホテルに行く途中は、くねくねの登り坂です。こうした登り坂を息咳きらしながら選手が必死の思いで上っていくんだなあと思いながらバスに揺られてホテル到着。ホテル周辺はマスコミの取材バスで一杯。
さすがに与党の研修会ともなるとマスコミの取材が違うなあとみんなで言い合いながら会場へ。例によってマスコミフルオープンでの研修会です。

今後の政策のとりまとめなどは松井孝治内閣官房副長官が中心になって説明がありました。鳩山政権では、政府与党一体で政策決定を行っていくとのことで、この基本方針は分かりますが、実際の取扱についてはまだまだ疑問がたくさんあります。会場からもいくつか質問も出されました。

党の政調はなくしてしまい、かっての部門会議の代わりに各省庁別の政策会議になるというのですが、議員からの政策提案などはどのように取り扱われるのか、政策会議で学者や諸団体のヒアリングなどはどうするのか、取り上げるべき議題などはどのようにして決められるのか、・・・色々と疑問が残ります。

私自身も、与党であっても政治家自身の政策立案や議員立法に向けた熱意を削ぐような仕組みを作るべきではないと考えています。
何故自民党が駄目になったのか、それは官僚におんぶにだっこで、要するに政治家自身が具体的な政策提案や実現に向けた努力をしなくなったからではないか、何も政治家自身が汗水垂らさなくても大部分は官僚がやってくれるので、ある意味では官僚に任せておけばだいたい間違いはないしその方が楽ちんであるとして、あるべき努力を怠ったからではないかと考えています。
民主党も与党になったからといって、政府内に入らずに国会に残った与党議員は、委員会や本会議に黙って座っておればいいんだ、時間があれば選挙向けに地元周りでもしておけばいいんだなどという感じになれば、結局自民党と同じになってしまうのではないかと危惧しています。
民主党は与党になっても、旺盛な政策立案や議員立法提案など政治家本来の汗をかかなければいずれは駄目になってしまうとの危機感を常に持っていなければいけないと強く思った次第です。

夜は懇親会で鳩山総理も来られ、それぞれテーブルを回って記念撮影にも快く応じておられました。私は運良く鳩山総理のお隣で肩まで組んで写真に収まりました。ラッキーでしたね。やはり与党になって盛り上がった懇親会でした。




2009年10月4日

さあ上京

期待が大きい
先週9月27日から10月3日までは熊本にいて八代市、氷川町、天草に行ったりしていましたが、4日の日曜日午後から上京です。予定では8日に熊本に帰る事にしています。
この間、連合熊本の人たちや連合推薦議員団の皆さんともいろいろと議論することもありました。皆さん、政権交代がなされて永田町、霞ヶ関だけではなく熊本での空気が変わってきた、政権が交代することって凄いことなんだなあと実感しましたと口々に言っておられました。県議、市議の方々も、例えば町中で街頭演説していても以前よりは比較にならないくらいに熱心に聞いてくれるとか手を振ってくれるとかいうことで、国民の期待が強いと述べられていました。
私自身も支援者の皆さんだけではなく普通の県民の皆さんと話をしていても、「大いに期待しています」「変わりましたねー」といった感じの発言が実によく聞かれました。私を含めて皆さんも高揚感が溢れているように感じられます。期待が大きいだけに責任重大です。国民の生活が良くなったと実感されるように頑張らなければと意を強くしています。

3つの組織に注目
鳩山政権は順調なスタートを切りました。しかしスタートしたばかりではありますが、いろいろと整理をしなければならない点も見受けられます。
特に地方議員さんからも言われていますが、国家戦略室、行政刷新会議、財務省のそれぞれの役割は一体どうなっているのか、権限がダブらないのか、スムーズに運営されているのか等々の疑問も呈されているのは事実です。確かにスタート直後で若干の疑問はあるようですが、基本的にはかなりよく整理はされていると思います。
  ・国家戦略室・・・菅直人大臣(中長期的観点に立って予算も含め大きな戦略を立てる。)
  ・行政刷新会議・・・仙谷由人大臣(税金の無駄遣いを徹底してチェックする。)
  ・財務省・・・藤井裕久大臣(具体的な予算編成を行う。)

早めに法的位置づけを
一応、以上のような仕組みになっています。確かに現時点では、特に国家戦略室と行政刷新会議は新しい組織であり、まだ法的な位置づけが十分ではありませんので、細かく見るとどこまでの権限があるのか、陣容はどのようになっているかなどはまだまだの感は否めないかもしれません。しかしこれはスタートして2週間のことですから、最初から完璧を望むことは無理でしょう。
財務省は昔からある組織ですから、とりたてて法的整備をする必要はありませんが、残りの2つは確かに法的整備が必要になると思います。10月26日にも招集かと言われる臨時国会で、特に国家戦略室の整備法の提出が出来るかどうかは微妙なところではありますが、できれば法整備をしっかり行って進めていかなければなりません。
この3つの組織は「三匹の侍」とも呼ばれる鳩山政権の重鎮が座っているので、これからしっかりと見守っていただきたいと念じています。私も何らかの関与、とりわけ税金の無駄遣いチェックについて積極的に提言もしていきたいと思います。




2009年 9月23日

鳩山政権発足1週間

順調なスタート
9月16日に歴史的な政権交代が実現し、鳩山政権が誕生してから1週間が経ちました。内閣支持率もだいたい70%程度であり、まずは順調なスタートを切ったと言えるのではないでしょうか。
それぞれの閣僚も役人の書いた原稿通りの記者会見をすることなく、自分の言葉で率直に抱負を語っていたし、マニフェストに従って続々と新しい政策の実施ないしは政策の転換をやろうとしている。そうした新しい政治が始まったという新鮮味も大いに感じられます。

副大臣が大事
正直言って、多少予想していなかった大臣も誕生しました。赤松農水大臣はちょっと予想していませんでした。
赤松さんは私ともとても親しくさせていただいていますが、農政の専門家というイメージはありませんでした。しかし、さすが大臣になった以上、民主党の個別所得保障政策を批判していた事務次官とは歴史的な和解を実現していますし、副大臣は手堅い人選ですから安心できますね。
これからの政権では、副大臣や政務官は決してお飾りではありません。自民党政権ではまさにお飾りでした。この点、民主党政権では政策に通じているだけではなく、さらに手堅く官僚を指導し実務をまとめる能力も備わっていなければなりません。政策のまとめは副大臣がそれこそ中心的にやらなければならず、鳩山政権の成否を占うのは副大臣の出来不出来にかかっていると言っても過言ではないと思います。

堂々たる鳩山外交
さて鳩山総理の外交は大丈夫だろうかと心配する向きもありましたが、どうしてどうして堂々たるものではないでしょうか。
テレビニュースで国連気候変動サミットにおける鳩山演説が何度も流されていますが、これまでアメリカ一辺倒だった自民党政権の外交姿勢とは打って変わって、はっきりとアメリカにも注文を付ける姿勢に好感が持てるという声が圧倒的です。外交デビューした鳩山総理の英語での演説や姿勢は歴代の自民党総理と比べて圧倒的に新鮮に映りました。しかも首相就任から6日目の演説で、まさに新米総理ながら、落ち着いた堂々たる態度でした。
演説内容も、温室効果ガスの削減を1990年比2020年には25%実行するというものであり、各国からは多くの賞賛が出ていたようです。
最初の首脳会談の相手は中国の胡錦濤国家主席でしたが、約1時間の会談を自分の言葉で語ったということです。日中間の懸案である東シナ海のガス田共同開発を取り上げた際は、「いさかいの海から友愛の海にしたい」といかにも鳩山総理らしい詩的な表現でした。まず最初はこんな感じでも良いのではないでしょうか。
オバマ米大統領との首脳会談でも、オバマ大統領自身が良い会談が出来たと言うくらい成功したようだ。あとはしっかりとインド洋での海上自衛隊による給油活動の中止や在日米軍再編の見直しの具体的な実現が重要で、これからは大変です。その前提としては、まずは個人的な信頼関係の構築が必要ですが、着実な第一歩を刻んだと思います。

ダム問題は焦らずに
前原国土交通大臣は23日には八ツ場ダムを視察し、26日には熊本に来て川辺川ダム視察を実施する予定となっています。非常に行動的です。この点も率直に評価できますが、やはりどうやってこれまでダム問題で散々振り回されてきた地元との信頼関係を構築できるか、問題解決の糸口はここにあると思います。
私個人的には、八ツ場ダムよりは川辺川ダムのほうがはるかに取り組みやすいので、まず川辺川ダム視察をして五木村の人たちともしっかり話し合いをしてもらって、中止の手順を踏んでいくことだと思います。川辺川ダム中止で成果を上げれば、八ツ場ダムもやりやすくなるはずです。
八ツ場ダムについては、現地群馬県の地元や利水を受ける一都五県ではダム推進の声が確かに強いので、あまり拙速にならずにじっくりと話を続けてやってほしいと思います。その意味では、前原大臣には「焦るな」と言いたいですね。私も26日には前原大臣と同行しながら地元の皆さんの声に耳を傾けたいと思います。




2009年 9月16日

政権交代、鳩山内閣誕生の日・・・大きな一日9月16日

まずは参議院議員総会
 いよいよ、待ちに待った、待望の、夢にまで見た、画期的な、歴史的な、新しい歴史を創る、歴史の一ページを創る・・・等々いくらでも表現したくなるような「政権交代」。そして鳩山民主党内閣が本日誕生する。その首班指名の本会議の前にはいつものとおり、午前9時30分から国会内で参議院議員総会が開催され、総理予定者鳩山由紀夫代表も出席して挨拶された。
昨日、ホテルニューオータニで行われた両院議員総会での第一声「壮観であります」であったが、今日の議員総会での第一声は「おはようございます」と落ち着いた普通の言葉であった。それでも全体としてワクワクするような雰囲気に包まれた。参加している議員の顔も明るいし、お互いに衆議院選挙応援の話などで話題に事欠かない。閣僚予定の北澤氏や千葉氏らは握手責めの状態。

鳩山」だけではダメ
 議員総会でちょっと面白かったのは、首班指名では単に「鳩山」としか書かないと無効になるという指摘があったことだ。要するに国会議員に同姓の者がいると、どちらなのかが分からなくなるので無効になってしまうわけだ。
「鳩山由紀夫」なのか「鳩山邦夫」なのかが不明ということを避けなければならないわけで、なるほどと思い知った。

本会議の議席変更
 午前10時からは本会議開会であるが、議席の配置が変わった。私の新しい席はほぼ真ん中で江田議長の正面に位置することになった。この議席変えの理由は、かって与党で一緒だった自民党と公明党の議席が分かれたからだ。つまり以前は議長から見て右側に自民党と公明党が並んで座っていたのだが、今度は公明党が一番左側に移動した。この点を見ても野党になった自公は連立を解消し、分離したことが分かる。
 新議員の紹介などがあって本会議はいったん休憩となり、いよいよ午後の本会議で「鳩山由紀夫」総理が誕生する。

オールスター布陣
 マスコミ報道から見て、閣僚の顔触れも固まった。私が注目していた国土交通大臣には前原誠司議員、厚労大臣には長妻昭議員、法務大臣は千葉景子議員、環境大臣は小沢鋭仁議員ということで、ある程度は予想の範囲内ではあったが、小沢鋭仁環境大臣にはちょっと驚いた。
小沢議員がこれまで環境問題に関してさほど発言があったとは思えないので、どうしてかなという気はする。しかし人柄、能力は定評があるので、しっかりやれると期待できる。時期を見て水俣病問題などについて議論したい。

 千葉法務大臣は、弁護士出身で、何と司法修習34期で私と同期。34期には千葉氏以外にも自民党の谷垣氏(将来の自民党総裁?)、公明党の山口代表と皆さん偉い人たちばかりだ。

 全体として当選回数など重ねたベテラン議員が多いが、ある意味ではバランスのとれた陣容といえる。即戦力でかつ党内にも重みを効かせた新政権をスタートさせようとする鳩山新総理の意図が分かる。
ほぼ実力本位で適材適所という「オールスター」内閣ではないかと思う。国民の期待も大きい。しかしそれだけ、何か失敗したり、たいした成果が得られなければ、自民党と一緒ではないとの失望も大きくなる。新閣僚だけではなく民主党議員全員が、はしゃがずおごらず緊張感を持って政権運営に当たらなければならないと念じている。

注目すべき国家戦略局
 新政権組織で注目は何と言っても国家戦略局だ。菅直人担当相の下、国家ビジョンや予算の骨格をつくる国家戦略局は当分の間、国家戦略室として活動する。
自公政権での重要組織であった経済財政諮問会議は廃止されることになるが、単にこれを引き継いだようなものであってはならない。まさに脱官僚依存政治を創造する目玉商品だし、国家作りの舵取りをやることになるだろう。
菅直人氏自身、最近、訪英してイギリスの議院内閣制を調査研究してこられたわけであり、担当大臣として打って付けではないか。これからの注目は、この国家戦略局にはどのようなメンバーが入るのか、どこまでどの程度の仕事ができるかである。まさに注目の的になる。

 どのようなメンバーになるか今日の段階では分からないが、最初の仕事が総額14兆円規模の2009年度補正予算の見直しであることは間違いない。これまで117億円もかけるという国立メディア芸術総合センター(通称国営マンガ喫茶)を取り止めることは当然であるが、これ以外にもどこまでどの程度踏み込めるかが問題。
一般論として不要不急の事業・基金を凍結することは当然であるが、具体的にどの範囲がムダだと判断できるか、各論をしっかりと詰めなければならない。一部は執行済みで、補正予算を当てにしていた地方自治体から見直し反対の声も上がっているようであり、この点をも踏まえなければならない。そして民主党がかねてから主張してきた生活保護の母子加算復活は当然できることであるが、これ以外に新型インフルエンザ対策や緊急雇用対策をどの程度取り組めるか、早速難問山積でもある。

年末から来夏にかけて
 年末には2010年度予算編成が控えている。子ども手当の半額実施(月額1万3千円)や公立高校実質無償化などの財源7兆1千億円を何としてでも捻出しなければならない。
年末に編成される予算案は、政権交代によって自民党とは違うということを国民に示す絶好の機会だ。そして来夏の参議院選挙前に目に見える形で成果を出さなければならない。これから来夏まで気の抜けない日々が続く。




2009年 9月8日

久し振りの議員会館

7月21日午後1時から開会された衆議院本会議において衆議院解散が宣告され、すぐに熊本に帰って総選挙に向けた準備に追われていたため、上京する機会がありませんでした。
総選挙も終わり、ようやく9月8日朝から上京して参議院議員会館に向かいました。久し振りです。熊本と比べると東京は大分涼しく感じました。

国会周辺の議事堂や議員会館などには何の変化もありませんが、しかし衆議院議員会館の住民は大幅に入れ替わっていますので、建物自体には何の変化もありませんが何となく政治風景がすっかり変わってしまったという印象を受けました。
自民党の大物議員もこの衆議院議員会館の中を闊歩していたのに、会館の中は様変わりをして、おそらく多くの若い民主党議員がひしめき合っているかなと思います。いや、実際には民主党の新人議員らはまだ地元に留まっていてまだ上京していないかもしれません。
慌ただしく新しい秘書さんを選任したり、会館の中のコピー、テレビその他の機材などの取りそろえに追われているかなとも思います。
私自身の2003年11月の衆議院初当選の時のことを思い出して何となく懐かしい気持ちが致しました。

9月16日からは特別国会になり、いよいよ鳩山政権が誕生します。また気持ちを新たにして頑張ろう。




2009年 8月31日

歴史が動いた

NHKの番組で「その時歴史が動いた」というドキュメントがあるが、後世の歴史家によって間違いなく語られる歴史的な政権交代がついに起こりました。
熊本第1区は圧勝も当然といった具合ですが、問題は第2区と第3区。両方とも大接戦であることは事前の大方の予想でしたが、まさにその通りの展開でした。

私は夕方から県連に詰めていて、午後8時前には第1区選挙事務所に行って開票を見守っていましたが、すぐに当確。
その後はおそらく第2区のほうが早く結果が分かるかと思って第2区選挙事務所に詰めていましたが、接戦のうえ選管のミスも重なって午前1時過ぎにようやく万歳。この万歳よりも前に第3区は小選挙区では惜敗し、まもなく比例区での当確が出ていましたがこれには間に合いませんでした。それでも第2区では念願の選挙区での勝利を得ることができてまさに感無量でした。もちろん、風の助けもありましたが、ようやくここまで来たかという感慨深いものがあります。

全国的には民主党の圧勝で、これは正直言って予想以上。こんなに勝って良いのであろうか、と思うほどです。とりわけ自民党の大物議員の落選が相次ぎ、これにはびっくりです。でもよく考えてみると、自民党の大物議員と呼ばれる方々はだいたい70歳前後の高齢であり、やはりもうお引き取り願っても良いのではないか、と率直に思います。

さて、今回の総選挙を踏まえて民主党熊本県連で記者会見もいたしました。その際の談話は以下の通りです。この談話は私自身がパソコンをたたいて作成しました。

2009年8月31日

談 話(政権交代実現の総選挙結果について)

 

民主党熊本県総支部連合会
代表 参議院議員  松 野  信 夫

 

 第45回衆議院総選挙は、民主党の圧倒的勝利、自民党の歴史的敗北で終わりました。そして初めて政権選択が求められた総選挙の結果、政権交代が実現することとなりました。
これまでの自公政権に対して国民・県民の皆様が極めて厳しい審判を下すことになったわけです。保守的といわれた熊本においても、第1区は圧勝し、第2区も接戦を制しました。第3区は惜敗しましたが、比例で復活当選を果たすことができ、結局公認3人全員の当選を勝ち得たことは極めて画期的です。

 私たちは、自公政権の下、格差は広がり、国民生活と地域の荒廃が進んでおり、その場限りのバラマキを繰り返すだけでは税金のムダ遣いになると主張し、族議員と官僚任せの政治では日本の再生はあり得ないと指摘してきましたが、今回の選挙結果は私たちの指摘が正しかったことを裏付けるものとなりました。

 今回、日本の政治史上に残る歴史的な政権交代を実現させた熊本県民の賢明なるご判断に衷心より感謝申し上げます。熊本では野党3党の協力関係も非常に良好であり、社会民主党及び国民新党の皆様にも感謝します。

 私たちは政権与党としてその責任の重さに身の引き締まる思いで一杯です。

 民主党は近く召集される特別国会において鳩山由紀夫代表を首班に指名し、鳩山内閣を組閣します。鳩山内閣は「国民生活が第一」の下、民主党のマニフェストに掲げた政策を確実に実行して参ります。他方、これまでの与党から野党になった自民・公明の両党は、この総選挙で示された有権者の意思を真摯に受け止め、国会の中で国民に分かりやすい前向きな議論を展開する建設的野党として対処されるよう望みます。

 今回の総選挙を受けて、日本の議会制民主主義がなお一層発展するよう取り組んで参りますので、私たちの政治活動にご注目いただきますようお願いいたします。




2009年 8月16日

ノリピーばっかり

日曜日の朝、少し時間があったのでテレビを見ていると一種の報道番組なんでしょうが、ノリピーばっかり。
いつから覚醒剤を使用していたか、覚醒剤使用の回数とか時期をめぐっての夫との供述の食い違い、夫との別居がありながら楽しそうにしていたとか、あれこれ報じていました。これは何も今日ばかりではなく、酒井法子容疑者とその夫の覚醒剤事件が最近しょっちゅう報道されています。
ノリピーの場合、いゆわる清純派タレントとして名を売っていたので、まさか覚醒剤に手を染めているなど思いも寄らぬことであり、そのギャップにびっくりしているのである意味ではマスコミ受けするようなネタなんでしょう。しかし正直言って、もういい加減にしてよと言いたくなりますね。私は別にノリピーのファンではありませんが、テレビによってプライバシーがずたずたにされて、おもしろおかしく報道されているのを見るにつけて、ちょっと可哀想になる。そこまで事細かに報じなくても良いのにという思いです。

残念ながら覚醒剤事件など、日本では珍しい事件でも何でもない。私自身、弁護人として何度も事件を担当してきましたし、現在でもそれこそ日常的に起こっている犯罪です。もちろん、覚醒剤事件そのものは決して許される犯罪ではありませんが、たまたま芸能人だったからといってちょっとやり過ぎじゃあありませんか、と言いたくなりますね。

最近のマスコミ、とりわけテレビはこういった芸能ネタが好きなんでしょうが、もうたいがいで良いんじゃないですか。それよりももっと重要な事件はいくらでもあるでしょう。しかもまさに総選挙間近です。もう少し総選挙に関したニュースをどんどん取り上げてほしいと願っているのは私一人ではないでしょう。
もしかしたら、こうした芸能ネタをテレビで垂れ流しにすることで、国民の選挙への関心を薄めさせようという魂胆もあるのではないかと邪推すらしてしまいます。もしかしたら政府与党の陰謀ではないか、国民の目を現政権の体たらくぶりからそむけさせて総選挙が盛り上がらないようにして政権維持を図ろうとしているのではないかという疑いすら出てきます。
もっと政治ネタを報じてほしいものです。こういった怒りを覚えながら、今日は民主党の赤松広隆選対委員長が熊本に来られるのでその受け入れに出かけたのでした。




2009年 7月21日

ついに解散

7月21日午後1時から開会された衆議院本会議において衆議院解散が宣告された。ようやく解散である。
私は朝一番の8時の熊本発の飛行機に乗って上京し、午前11時からは民主党の両院議員総会に出席しました。もう解散と分かっているので、衆議院の皆さんにはしっかり戦って間違いなく国会に帰ってきてほしいと何人にも激励しました。
鳩山代表からも歴史的な政権交代に向けた歴史的戦いを全員野球でやろうという挨拶もありました。なかなか良い挨拶だったと思います。民主党は一致団結している姿がマスコミにも伝えられた。

一方自民党はどうか。自民党は麻生対反麻生でまさに混乱の極みといった具合で、一部の議員からは両院議員総会を開催せよという要求書まで提出されたにもかかわらず、何だかんだと言い掛かりを付けて結局、両院議員総会は開催されず、議員懇談会となった模様。そして当初はマスコミ非公開ということであったが、最後には公開となって、この点も最後までドタバタした感じで、最初から堂々と公開すればいいのにと思いました。
こちらのほうは11時30分から開催されたが、国会内のテレビで見た限りさすがに自民党も「敵は民主党だ、一致団結して戦い抜こう!結束の基盤は固まった。」などと。
それにしても、麻生さんを引きずり下ろそうとやっきになっていたり、麻生さんを支えようと言っていたりと、自民党もホントにバラバラ。自民党はやっぱり自分党だなあという感じがますます強くなりました。とりわけ自分の選挙だけは勝ちたいとの思惑が見え見え。麻生さんも漢字が読めない、空気も読めないなど批判材料には事欠かない人でしたが、麻生さん一人に自民党体たらくの責任を負わせるのはちょっとかわいそう。

現状は、小泉政権下での地方いじめや格差の問題、貧困の問題、その後の安倍、福田政権の無責任な政権投げだしなど様々な問題が一気に吹き出したものであって、自民党内の積もり積もった問題がどうしようもない事態に陥っていることが最大の原因ではないか。このことを忘れて麻生さん一人に責任をかぶせるのは間違いだと思うし、問題の所在を間違えてしまいます。
この点を我々も乗り越えていかなければなりませんね。民主党が政権をとった後の他山の石にしなければなりません。
要するに国民の視点、国民の批判などに率直に耳を傾ける謙虚な姿勢を持ち続けなければならないということです。政権を取った後も、とにかく謙虚に丁寧に国民に向かって説明し続けなければ今回の自民党のように国民から見放されてしまうということでしょう。

また解散を受けての県連代表としての談話も発表しましたので、参考にして下さい。

県連代表としての談話はこちら
Word版
PDF版




2009年 7月16日

いよいよ解散、官僚も政権交代を視野に

7月13日には衆議院では内閣不信任決議、参議院では問責決議が行われました。もちろん、衆議院では否決されましたが、参議院では可決。中には万歳をする参議院議員も。
おいおいはしゃぎすぎじゃないか、あんまりはしゃぎすぎるとしっぺ返しを食らうぞと思いながら、私も大いに拍手。さあどうなるかなと思ったら、やはり麻生総理は21日の週に解散して8月30日に総選挙をすることで政府与党との合意ができたそうだ。いよいよ選挙か。

そう思っていましたら14日から15日にかけて霞ヶ関の官僚の皆さんが退任信任のご挨拶に私の部屋にもやってこられました。財務省の新旧の事務次官、主計局長、官房長、環境省の新旧の事務次官、その他にも総務省の局長やら国土交通省の審議官やら中小企業からも入れ替わり立ち替わりといった具合。
普段は、野党の議員の部屋に事務次官クラスが来られることは極めて希なことです。環境省から来られたのは、やはり水俣病問題があるからでしょうが、その他の官庁はどうなのかな、今まではそんなに挨拶などに来られてはいませんでしたが・・・

私もいささかびっくりしましたが、さすがに官僚の皆さんはいよいよ政権交代間近かと読んでおられるのでしょうね。官僚の嗅覚といったものなんでしょうか、まあ驚きましたが、官僚たるものそれ位したたかに先を読まないといけないのでしょうね。それにしても自民とのドタバタはどうなるのでしょうか。
総選挙対策も気になりますが、自民党の両院議員総会の成り行きも気になりますが、はたして・・・




2009年 7月13日

臓器移植法案は悩みながらA案に反対投票

 国会も最終盤ですが、残された大きな課題の一つである臓器移植法案が参議院本会議で採決があり、私は、いわゆるE案について賛成の立場をとり、衆議院から送付されたA案には反対の投票をしました。
脳死を人の死とするか否かで、これに賛成の立場のA案やより慎重に取り扱ってとりわけ子どものことを考慮して「子ども・脳死臨調」を設置して1年以内にその答申を得て結論を出すというE案とが戦わされました。

 私の元にも、A案に賛成せよという要請も沢山寄せられましたし、逆に法律で人の死を決めるななどという意見も沢山ありました。非常に難しい問題です。臓器を提供するドナーの側の立場も、また臓器を移植されるレシピエントの側の立場も思いを致すと、非常に悩みました。
A案は法律上、脳死を人の死とする前提に立っているもので、これを承認するかどうかが最大のポイント。私は、解散直前の国会で決めるべきではない、との思いもあってE案に賛成しました。私が最終的に賛成したE案は、以下の内容です。

@脳死を一律に人の死としない。
A脳死判定と臓器提供は、本人による意思表示がある場合に限る。
B虐待された子どもからの臓器提供を防ぎ、子どもの自己決定権を守るため、「子ども・脳死臨調」を設置して検討する。

 臓器移植を待ち望んで長年の闘病生活を続けておられる方や、結局移植を受けられることなく死亡される患者さんが多いことには胸が痛みます。しかし人の死とは何か、死を前にしてどのような看取りをするかといった議論をしないで「臓器の自給自足」や「臓器は社会資源」といった観点が強調され、臓器があたかも有効利用可能な物質として扱われていたことに違和感があります。
現代医学から見れば、臓器は有効資源なのかもしれませんが、果たしてそれでよいか、脳死状態に陥っている方の家族の心情を考えると簡単には割り切れないものがあり、もっと精神的なものを尊重すべきではないかという思いがあります。

 移植を待たれている患者さんにどのように向かうか、これはもちろん大事なことですが、同時に一つの人格を持っているドナーの存在やドナーの尊い意思を尊重したドナーの家族の存在をも忘れてはなりません。
柳田邦男氏も言われるような看取りの過程をもっと大事にしようという意見に動かされます。煩雑な臓器提供手続きに追われ、その後も決断が正しかったのかと悩み、さらにPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しまれるというご家族の苦しみにどのように向き合うかが迫られます。

 一方ではこうした苦しみがある以上、レシピエント側も、その苦しみを知らずして臓器をもらうことにもためらいがあるのではないか、お互いに理解と納得の上での臓器提供と移植の調和は得られないか、まだまだ悩みが続きます。なんだか日本人的な宗教観、死生観に正直引っ張られます。

 しかし法律は成立しました。正直言って、意外にA案が強かった。でも議員みんな悩みながらの投票ボタンであったと思います。今後ともお互いに理解と納得の上での臓器提供と移植の調和を考えていくことは絶対に必要なことでしょう。




2009年 7月8日

水俣病特措法案がついに成立

水俣病特措法案は衆議院を経て7月7日の参議院環境委員会で質疑が行われ、私も50分質問をさせてもらいました。その翌日8日に、参議院本会議での議決でついに成立となりました。
先週から今週にかけて連日のように、現地熊本から何人もの患者さんたち、支援者の皆さん、弁護団らが次々に訪れては、主には拙速な決議をしてはならないとの要請を受けていました。こうした中で、採決にまで至ってしまいましたが、私自身は、水俣病の歴史が50年以上もあるなかで、国会会期末の慌ただしいときに、加害企業を分社化して責任追及もできない事業会社を誕生させてしまううえに、逆に被害者の補償や救済の内容は後送りで曖昧なままで、多くの被害者の皆さんもとうてい納得できないという極めて問題の多い法案を採決するのは反対でした。
水俣病特措法案については、総選挙後では政権交代が大いに期待されるのであるから、それを待って十分な議論を展開してまとめるべきである、というのが本音です。

私自身の投票はどうしようかと、ホントに悩みました。もちろん、党議拘束がかかっていますので、民主党の議員としては賛成に投じなければならないのですが、とうてい賛成する気にはなれません。かといって反対票を投じれば、これからの民主党議員としての活動にいささかの支障も考えられます。
地元からも、「当然反対だよね」「無理して反対しなくても良いですよ」などと様々なご意見も寄せられました。多くの皆さんが気を遣って下さって有り難いことです。結局、棄権しました。投票ボタンを押さずに腕組みをしたままです。
本会議の傍聴席からは怒号も聞こえましたし、退席させられた傍聴者もいたようです。久し振りにこうした怒号などを本会議で聞きましたが、それだけ水俣病問題は重いということです。
本会議での投票後も、被害者の皆さん、支援者の皆さん、マスコミからも次から次に質問を受けたり励ましを受けたりして、水俣病の長い一日でした。

しかし今回の法律が成立しても、実際にどのような具合に被害者の救済が進められるかはまだまだ分かりません。水俣病問題はまだまだ続きますし、むしろこれからが本当の意味で大変だと思います。
これからも積極的に関与し続けなければならないと、新たなる気持ちです。温かく見守って、また期待もしてくれる被害者の皆さんがいるかぎり、戦いが続きます。




2009年 7月3日

水俣病特措法の合意成立

 水俣病問題について、与党と民主党との特措法の合意が成立しました。政党間の合意作業については、すでに私の手を離れてしまっていたので、いかんともしようがないことではありますが、やはり残念です。
私自身、それこそ30年間にわたって水俣病問題を追求してきただけに、正直言って納得できる解決ではありません。自らの力不足を認めざるを得ないし、これまで水俣病被害者の皆さんから様々に要望を受けてきた身として、これに十分応えることができないままになってしまったことは本当に申し訳ない思いです。

 与党と民主党との合意案については、被害者救済の範囲がもともとの与党案に比べれば広がっているので、この点は評価できないわけではありませんが、全体としては必ずしも了解というわけではありません。どうしても与党案がベースになっているので疑問点が多いのです。こうした疑問点が残っている以上、簡単に賛成とはいえませんね。

合意案をざっと見ただけでも評価できない点は次のとおり。

1 チッソ分社化が進行

 一応、チッソの事業再編計画の環境大臣認可が、チッソ一時金の同意を条件にしているので、若干の分社化歯止めになっているようではあるが、極めて不十分。条文上は、チッソが一定金額の一時金の同意さえすれば、実際に被害者らが同意しようとしまいと分社化が進行してしまうことになっている。被害者らの意向を無視してチッソ分社化が進んでしまう点に問題がある。

 合意案だと、チッソ分社化と株式譲渡はかなり時間が空く。長時間にわたってもぬけの殻の親会社と自由に商売する事業会社とに分かれたままで、株式譲渡は何十年も先になる。実際にはチッソが消滅するのは当分先の話ではあろうが、いびつで異常な状態が長く続く。やはり被害者救済よりも公害企業救済の方が優先となっているように思える。

2 被害者救済内容は全く不明

 合意案では、政府は救済の方針を定めるとなっているが、具体的な救済内容は全く不明で、今後の問題として残ったまま。結局、チッソと被害者らとの間を取り持ちながらまとめていかなければならない。
チッソが合意しても被害者団体の一部が合意しなければ、救済は進まない。そうなると被害者どうしが早く合意しろ、いやできないと言っていがみ合うことも考えられる。特に裁判を提起している被害者とそうでない被害者とのいがみあいが発生しないか危惧される。また水俣の地に差別と偏見が持ち込まれる。

3 裁判を受ける権利侵害

 合意案は、救済を求めるには裁判の取下げや公健法の取下げを要求していて、裁判を受ける権利を実質的に侵害している。合意案は要するに取引的な和解を求めている。裁判するかそれとも法案による救済での和解するかを求めている。しかしそうなると与党案では150万円程度で症状が重く被害が大きい人にも和解を強要するのか。
 裁判で被害の大きさは認めながらも時効で敗訴した人は3年を経過すれば全く救済受けられない。

4 調査研究が不十分

 民主党案にある調査研究は、調査研究の結果得られた知見を被害者救済に生かすものとされたが、合意案にはその部分が骨抜きになっている。

5 胎児性、小児性患者への配慮なし

 胎児性、小児性患者は50歳代になっているが、両親も死亡したり患者自身が高齢化が進んできているのでこうした患者への配慮が必要だ。合意案にはこうした配慮はないので対策が必要となる。
しかしチッソが誠意を持って対応するかどうか不明。しかも分社化が目の前に迫ってきているのでますますチッソは無視しかねない。



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