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民主党は常任幹事会で「捜査情報漏えい問題対策チーム」を設置したことや、可視化法案を提出しようとしている動きを捉えて、検察に圧力をかけようとしているのではないか、という批判が報道を中心に出されている。私も、この対策チームのメンバーだということが分かっているようで、マスコミからも取材の要請が来ている。
しかしこうした取組は、何も小沢献金問題が発生してから突然登場したものではないし、検察に対して圧力をかけようという見方は誤りである。残念ながら、マスコミはともすれば一定の予断を持って、どうしても世論をその方向にリードしようという傾向にあるようだが、しっかりと調査確認をしてほしいものだ。
以前から、例えば法務委員会などで警察や検察の情報操作、リークがあるのではないか、問題ではないかという指摘がなされてきた。
特に重要事件の捜査が進められているケースでは、とりわけこうした指摘がなされてきたし、例えば12人全員無罪となった鹿児島の志布志事件でも指摘されていた。捜査の途中で、あたかも犯罪を犯していたのではないか、あるいは悪質性を示すような情報が垂れ流された。またオウム真理教の松本サリン事件では、第一通報者であった河野義行氏がそれこそ犯人に仕立て上げられた。これも当時の警察のリークとそれに安易に依拠したマスコミ報道によるものであったと思われる。
もちろん、国会の委員会などでは、法務省としては情報漏えいなどはあり得ない旨の答弁がなされてきたが、質問者側からは納得できないとかリークの疑いが濃厚である旨の反論も出されてきた。この問題は、実際のところ、露骨な情報操作やリークというものを立証することは容易ではないから明確な証明は難しいのでどうしても水掛け論に陥りがちではある。
しかし情報源は警察ないしは検察ではないか、それ以外には考えられないというケースは枚挙にいとまがない。
私自身がある記者から聞いた話では、記者としては単純に警察や検察の正式記者発表を聴いているだけでは取材にならない、いかにして捜査側と親しくなって教えてもらうかが腕だということであった。親しくなると共に、記者独自にも調査して、その結果などを捜査側にぶつけながら情報を得るということであった。
記者からは、もしかしたら上手にリークされて利用されているのかもしれないが、記者とすれば利用されようとも他社に先駆けて情報を確保すればよいから操作されているという認識はもともと薄いということでもあった。
この点は何も私個人的な経験だけではなく、外にも同様なことを承知している人は多いであろう。いずれにせよ、捜査側の情報操作、リークなどは古くて新しい問題なのだ。
また可視化法案は、近時、無罪事件、えん罪事件が数多く発覚するなど刑事司法の根幹を揺るがすような事件が続発していることを背景に、すでに6年ほど前から国会では法案が提出され続けていた。つまり日本では取調は密室で行われ、弁護人の立ち会いも録音録画もされてこなかった。
それがため最近でも志布志事件、氷見事件、足利事件など問題が続出したため、民主党の法務部門関係者を中心に可視化法案の策定がなされてきた。
そして民主党は、2008年、2009年と2度にわたって可視化法案を参議院に提出して、いずれも参議院では可決している。残念ながら衆議院では審議未了廃案になっていたのであるが、民主党のマニフェストにも掲げた法案であり、政権交代が実現した以上、速やかにその実行が求められている課題である。それこそ小沢事件とは何の関係もない。
とにかく今回の小沢問題と可視化法案の提出とは関連づけれられるのは、正直言ってはなはだ迷惑というところだ。この点は、まじめに可視化法案を成立させたいと願っている議員の共通した思いではなかろうか。
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